➀ 誤解される神

 

 この世の大部分の人は、誤解されることを好みません。時には、良い意図が悪い意図に誤解され、愛が憎しみに誤解されることがあります。この世には多くの好ましくないことがありますが、誤解されるのは確かにそのうちの一つです。しかしながら、全世界で最も誤解された方は神です! わたしたちが経験する誤解は、神が経験される誤解の何分の一かにすぎません。神が全世界で最も誤解を受けた方です!

 数日前、わたしはある新聞記事を読みました。一人の非常に年配の伝道者がいました。ある日、彼は通りで一人の青年に出会い、その青年は「ああ、ひどい事がわたしに起こりました!」と言いました。彼が語っていた時、涙が流れ始めました。その伝道者は彼に、どうしたのかと尋ねたところ、彼は「ひどい!」と言って泣きました。その青年は再び尋ねられると、ポケットから手紙を取り出し、「この手紙は弁護士からわたしに来たものです」と言って見せました。その伝道者は「あなたはそれを読んだのですか?」と尋ねました。彼は「まだです。わたしはあえて読みません。なぜなら、大変なことが起こったかもしれないからです。弁護士の通告は、決して良い知らせをもたらしません」と答えました。その伝道者は答えました、「その手紙を読んで、何が起こったかを見なさい」。青年は答えました、「だれでも弁護士から手紙を受け取るのは不運です。わたしは弁護士の手紙を受け取りたくありません」。その伝道者は言いました、「それでは、わたしがあなたに読んであげましょう」。青年は同意しました。その伝道者は手紙を読んだ後、青年に尋ねました、「あなたは本当にこの手紙を読まなかったのですか?」。青年は「そうです」と答えました。その伝道者は彼に「この手紙は、あなたの親戚の一人が亡くなって、あなたに財産を残したことを通知するものです。執行人が今、ある所にいるので、あなたはそこへ行って、二万ドル以上受け取ることができます」と言いました。みなさん、神に対するわたしたちの態度もこの青年のようです。わたしたちは「神」の名前を聞くと、それを好まないだけでなく、不安に感じます。神がひどく取り扱われ、人に対して好意的でないかのようです。今日、二組の人がここに座っています。一組は神について聞き、主イエスを信じました。もう一組は神も主イエスも信じていません。わたしは、信じた人たちが、神を信じる前、「神」や「イエス」の名前が彼らを喜ばせなかったと、証しすることができるのを知っています。彼らは弁護士の手紙を読みたくなかったあの青年のようです。ところが、彼らが真に信じた後、みな、もっと早く信じていたら良かったのにと言いました。イエスを信じて受ける益は、財産を受けることよりもはるかにすばらしいです。神が言われたことは、弁護士が青年に言ったことよりもはるかに良いのです。神の御言は、主イエスを信じる者は滅びないで、永遠の命を持つと言いました。わたしも同じ証しをすることができます。今日、あなたがたにお勧めする最初の事は、神について聞くのを恐れないことです。神はあなたに好意を持っておられないと思ってはなりません。あなたが進んで聞こうとし、わたしの言うことを聞くなら、神がどういう神であるかを知るでしょう。

 何年も前に、わたしが東南アジアで福音を宣べ伝えていた時、一人の子供に会いました。わたしは彼に、イエスを信じるように言いました。彼は[ニーさん。わたしはあなたの友人になることはできますが、イエスを信じるのは良いことではありません」と言いました。わたしは二回目に会った時、再びイエスを信じるように勧めました。彼はわたしに同じように答えました。わたしは彼に、なぜそのように考えるのかと尋ねました。彼は言いました、「わたしには一人のクリスチャンである兄弟がいました。彼は六歳の時にイエスを信じ、そして死にました。もしわたしがイエスを信じ、そしてわたしの兄弟のように死んだなら、何の良いことがあるでしょうか?」。ああ、彼は神を誤解しています! どうして彼は神を誤解したのでしょうか? 彼は神の心を誤解したのです! 目を閉じて、神がどのようなお方であるかをしばらく考えてみてください。あなたは、神が黒い顔をしており、凶悪で、厳格であると考えるかもしれません。あなたは、人が罪を犯して地獄に行くことを神が見たがっていると考えるかもしれません。あなたがたは神についてどう考えているでしょうか?

 ある時、わたしは一人の親戚に会いました。彼は博士号を持っており、東北地区の大学の教授でした。その時、わたしは彼に、主イエスを信じるように勧めました。彼は「あなたがたの神は良くない。あなたがたの神は天で何も良いことを行なわない。彼は天で、この人あの人の悪い行ないを記録している。彼は帳簿をつけているようであり、この帳簿を使って人を裁き、罪定めをして地獄へ送る。あなたがたの神には良い心がない。彼が天で行なっていることはみな、あらゆる種類の人の悪い行ないを記録することである。彼の心はとても曲がっており、彼は人々を地獄に行かせたがっている」と言いました。ああ、彼は神を誤解していました! 彼は神の心を誤解していました。あなたはこう考えるかもしれません、「神はわたしを憎んでいる。神はわたしが救われるのを喜ばない。神はわたしを罪に定めて滅びにもたらすのを心待ちにしている。神はわたしに地獄へ行ってもらいたいのだ」。しかしながら、わたしは今日あなたがたに、わたしはわたしの神を知っていると言わなければなりません! わたしの今日のメッセージは、あなたがたに一つの事を告げます。あなたがたが真にメッセージを理解するなら、この神を放棄することはしないでしょう。今あなたがたに、神の御言を聞くようにとお願いします。