不思議な本(2)

 

 聖書は人に命を与えるものですが、またどれほど多くの人がこの聖書のゆえに命を失っているかわかりません。かつて聖書を持つ者はだれでも殺されるという一時期がありました。歴史上、最も権力のあった帝国はローマ帝国です。ある一時期、この帝国は全力を尽くしてこの一冊の本を消滅させようとしました。この本を持っている者はどんな人でも非常に多くの苦しみを受けました。切り殺されたりしたのです。クリスチャンが殺された所には、「キリスト教ここに葬らる」と刻まれた大きな石碑が立てられたほどです。それは、すべての聖書を焼き、すべてのクリスチャンを滅ぼし尽くしたというので、キリスト教はすでにここに死んだという意味で立てられたのです。しかし、しばらくすると、この聖書はまた出てきます。そして今日、それらの国はキリスト教を国教としているほどです。英国に行ってみると、多くの所で、ここに埋められているのは、どのような人が主イエスを信じたゆえに、どのようにして殺されたかを記した石碑を見ることができます。また、そのは聖書を焼いた所でもあります。それらの記念碑は、至る所で見ることができます。その中のあるものには、何々氏がどのように力を尽くして、この一冊の聖書に反対し、またそのために何冊の本が書かれたかなどが刻まれています。また何年何月何日に、だれだれがここで聖書を焼き、どのようにクリスチャンを殺害したかなどが記されています。

 

 

 見てごらんなさい。世界中のこんなに多くの人が、多くの力を費やして、この本に反対しています。他の本であれば、みなそのまま放っておけるのに、ただこの本にかぎって、どうして反対したり、全力をあげてそれを攻撃したり、尊い命までもそれにかけたりするのでしょうか。どうしてあなたの尊い命までもそれにささげるのでしょうか! 理由はどうあれ、ここには特別な何かがあるのです。あなたはそれが神の言葉であると信じることができないかもしれませんが、やはりこの一冊は他のすべての本と異なる本であることを信じないわけにはいきません。